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教育を自由な精神生活の中に留める

古山です

 現在の日本の義務教育は、一人一人の人生の要求に応えていません。
 現代社会の生活では、子どもは放っておいても、字が読めて、お金の計算がで
きるようになります。そのような、放っておいてもできることを覚えるために子
どもたちは教室内に閉じ込められ、行動の自由を奪われ、家庭への課題の持ち帰
りまで強制されているのです。

 教育というのは、子ども一人一人が、こんなことをやりたがった、こんなふう
な発想をした、というところに焦点を合わせていくものです。そうすると、子ど
もが生き生きとしはじめるのです。

 ルドルフ・シュタイナーが、端的にまとめています。

 現在のわれわれにとって大切なのは、学校をまったく自由な精神生活の中に留
めておくことである。何を教育したらいいのかは、成長期の子どもたちの個的素
質を認識することからのみ見出されなければならない。真の人間学が教育と授業
の基礎であらねばならない。

「子どもに何を教えたらいいのか、何が現代社会の役に立つのか」と問うべきで
はない。「何がこの子の素質なのか、この子の何を発達させることができるの
か」と問うべきである。
(「現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心」 p173)

 子どもの発達のためには、国家や経済とはまったく別の基準が必要である。そ
れぞれの教育者は自由に、そして個的な仕方で、教育を行わなければならない。
教育行為の基準は、外から与えられる規則や要領ではなく、人間の本性と社会秩
序の本質との認識に従って作られなければならない。
( 同  p174)

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古山明夫

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