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大好き

古山です。

ホームスクールをするのに、たいして条件はいらないのですが、このことだけは
どうしても必要だ、ということがあります。
それは、親子の仲が良いことです。

もっと具体的に言うと、親子でふだん「好きだよ」のキャッチボールをしていて、
それが楽しいことです。
ちょっとした声かけ、ハグ、くすぐりっこ、追いかけ合い、プレゼントのし合い、
なにかといえば一緒に歌いだす、....そのようないろいろなこと。できるこ
となら、「〇〇ちゃん、大好き」「おかあさん大好き」と言葉にできること。

ご夫婦のラブラブの時期と似ています。
似ていますが、夫婦と違って、親子の場合は、もっと長く続きます。

これには、生物的な基盤があります。人間の場合、養育期間が非常に長いです。
養育の労苦に見合う喜びがなければ、養育放棄が頻発するでしょう。そのため、
子どもの側から「おかあさん大好き」「おとうさん大好き」のサインが本能的に
出るようになっています。
なついてくる子どもの笑顔一つで、一日の労苦が癒されたというような経験は、
誰でもお持ちだと思います。

ある程度大きくなると「おかあさん大好き」を言い出せない子もいます。でも、
見ていればわかります。親にラブコールを出していない子どもはいません。

男女の場合だと、「ああ言っているけど、本心はどうなのか?」の疑念が頭をも
たげるものです。そこからヒビが入ってくるものです。
ところが、子どもの場合は、本心はぜったいに間違いない。本心は「おかあさん
大好き」「お父さん大好き」なのです。顔はふくれっ面をしているかもしれない、
口は憎まれ口をいうかもしれない、でも子どもの場合は、「ああ言っているけど、
本心は間違いない」なのです。

「でも、私は愛情表現のできない親に育てられてしまって...」
「自分のトラウマが....」
とおっしゃるかもしれない。でも、関係ない、関係ない。

あなたに問題があったとしても、子どものほうはお母さん大好きのメッセージを
出してくるから、楽なものです。ちょっと反応していればいいんです。

ある養護施設の園長さんが言っていました。「ここにいる子どもたちは、親に見
捨てられた子どもたちなのです。知らない人たちは、子どもが父母を恨んでいる
と思うかもしれません。でも、そうではないんですよ。子どもたちはね、父恋し、
母恋しの一心なんです」

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古山明夫

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