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読めること 書けること

古山です。

いまの時代、子供達は特に教えられなくても文字が読めるようになります。
それは当たり前のようになっていますが、実はすごいことではないでしょうか。

字が読めるようになっていれば、自分で本を読んだり、インターネットにアクセ
スしたりして、身の回りの人間以外からも知識を吸収できます。

言葉を聞き、しゃべることは、特に教え込まなくても子どもが習得します。
それと同じことが、今は読むことに関して成立しています。特に教え込まなくて
も読めるようになります。

いままで、学校にまったく行かずに育った子供達にずいぶんと接しました。でも、
字が読めない子には出会ったことがありません。親がまったく教えていない場合
でもです。

どうしてそうなったのか?

おそらく、絵本とマンガ、それから生活の中にたくさんあるレッテル、解説、標
識などだろうと思います。テレビもゲームもあります。

教えなくても子どもが身につけるものは、十分に好奇心をそそるものであり、
「自分もやりたい」という気持ちになり、自分で試行錯誤ができるものです。
読みに関しては、絵本とマンガのなかに、すべてが詰まっています。また、お菓
子のパッケージを読むとか、スーパーの中の表示を読むとかの機会もたくさんあ
ります。

それに比べて、書く必然性は、読みよりは小さいです。
そこで、ほうっておいても書けるようになる子は、読みよりも少ないのだと思い
ます。

今の時代、書けるようになることは絶対ではありません。スマホやコンピュータ
で文字を打ち込むことが当たり前になっています。手で書くのは名前が書ける程
度であっても、生活には困りません。

ただ、いろんな書類書きや、進学や資格取得にあたっての試験での筆記などもあ
りますので、手で書けたほうがいいです。専門教育に進学するには、かなり必要
度が高いです。

書くのが好きな子供達を見ていると、自分で絵本をかく、マンガをかく、自分の
制作物に説明をつける、というようなことが、書くことの動機になっています。
それと、調べていることのメモをとるとか、お手紙をだれかとやりとりするよう
なこともあります。

こんなことが生活と遊びの中にあると、書くことも、読みと同じくらい自然に普
及するのではないかと思います。

学校でも、漢字の機械的な練習は少量でいい、それより、身の回りのことを記事
にしたり、マンガを書いたりすることに力を注いだほうが、書くことは身につく
だろうと思います。

教えたときに一気に100%間違いのないところまで持っていく教え方よりも、
間違いだらけでいいからやっているうちにだんだんとピントがあってくるやり方
のほうが、自然な学習なのだと思います。

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古山明夫

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