古山です。
男の子に多いのですが、小学生くらいの年齢で、乗り物、動物などに、ものすご
く詳しくなる子たちがいます。
私の甥は、自動車でした。通りすがりの車を次々と「あれはマツダの~、あれは
アウディの~」
私は、バスや列車も好きでしたが、とくに好きだったのは軍艦でした。旧日本海
軍の主立った軍艦は名前をそらんじていましたし、写真を見れば一発でわかりま
した。
鉄道好きの子どもたちがいます。鉄道マニアは、大人になっても続く人が多いよ
うです。
ある知り合いの大学生は、バスでした。
千葉市内を走っているの車体番号を見れば、「あれは京成バスの~営業所所属の
~型。○○年製造」まで知っていました。
昆虫博士はよくいます。私の小学校時代の友人は、採集した昆虫のみごとな標本
箱を持っていました。
お魚博士、鳥博士、恐竜博士もいます。
共通することは....、動くものであること。(動いている恐竜を見たことが
あるとは思えないのですが)
動いているものを、チラッと見ただけで「~だ」と識別できることは、気持ちが
いいのです。もっといろいろ覚えたい、もっと素早くわかりたい、と磨きをかけ
たくなるのです。
動くものの特徴を一瞬で掴んで識別することは、狩猟採集時代の能力そのままな
のだと思われます。
もともとは動物を識別する能力だったのが、現在では自動車や列車にも使われて
います。
この識別力は、まず実際に動いている動物や自動車によって発達します。
その識別力が、その後も、抽象的な思考に応用されて、いろんな知的能力の使い
こなしになっていくと思われます。
いきなり、抽象的な思考で訓練しようとすると、いろんな概念が、ぼんやり入り
交じって、何がなにやらわからなくなります。
15,6歳くらいまでは、実際のモノで考える、ということが大事なのだと思い
ます。
古山