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友達感覚

古山です。

友達感覚って、すごく不思議なものです。

子どもは自然に持っています。

友達感覚は学校生活に不可欠です。友達感覚の生まれない学校は、強制収容所の
一種です。
友愛感覚が壊れると、不登校になります。

友愛感覚って、警戒心の正反対。
「ねばならない」の正反対。
クリエイティブなものの源泉。

恋愛感覚は、たくさんの人が褒め称え、手に入れようとし、たくさんの詩があり、
小説があり、歌があります。でも、友愛感覚は、そんなに注目されていません。
でも、すごく重要です。

学校に行く行かないと、友達ができるかどうかは、別のことに思われます。
学校に行くことでいい友達ができる子もいますが、学校にいくことで友達感覚が
破壊される子もいます。

不登校のお子さんを持っている方たち、とくに中学生のお子さんがいる方達に、
よくこう言っていました。「本人は勉強すると言うでしょうが、友達ができる前
に、勉強は無理です」
これは、いろんな子供たちを見てきた経験則です。

友達がいないと、身体全体が警戒モードに入っています。そういうとき、頭の中
は雑念の塊です。雑念というのは、「繰り返しモード」の考えです。同じことを
考えることで、身を護っているのです。
なにかを学ぶ状態ではありません。

私が会社勤めをしていたとき、この友達感覚を失っていました。
すべては、叱られるか叱られないか。どうやって周囲の目を盗んでさぼるかでし
た。
その感覚があるもので、不登校の人たちを支援する立場になったとき、とにかく
友達感覚を提供することに努めていました。そうしたら、ずいぶんとたくさんの
生徒たちの役に立てました。

でも、そのときに提供できていたのは、努力しての真似事です。正確に言えば、
親切に声かけすることと、アドバイスをしないことでした。それならば、努力で
もできます。
真似事であっても効果があるほど、不登校の人たちは追い詰められているとも言
えるのですが、しかし、真似事ではどうしても足りないものがあります。

その足りないものが、最近、自分の中から湧いてきます。
もともと、人間の中にあるものなのだ、ということを実感しています。

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古山明夫

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