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興味関心で学ぶのがよい

古山です。

衝撃的な本に出会いました。
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」 新井紀子著

おかげさまで、子どもの興味関心を柱にする教育は正しい、ということを確信で
きました。ホームスクールはものすごい可能性を持っています。

この本に書いてあることのあらましは、このようなことです。
著者は、東大合格を目指すAI(人工知能)を開発するチームを率いて来た人です。
その人が言うには、AIというのは、たいしたシロモノではない。文章の意味がわ
からないまま、確率的、統計的な処理をしているだけ。

東大に合格することは無理とみて、見切りをつけた。ところが、その程度の人工
知能であっても、日本の大学志望者の上位20%くらいには入る。MARCHクラス
の大学に入れる。

コンピューターの弱みは基礎読解力だった。そこで協力者を得て、実際の中高生
の読解力をテストしてみた。
そうしたら、コンピュータと同程度の読解力しか持っていない生徒がたくさんい
るという、衝撃的な結果が出てきた。

基礎読解力と、いろいろな学習習慣との相関関係を調べてみたところ、

読書習慣の有無と関係なかった。

勉強時間と関係なかった。

塾とも家庭教師とも関係なかった。

習い事とも関係なかった。

スマホとの関係もなかった。

「こうすれば読解力が上がる(下がる)」という因子は発見できなかった。

というのが、この本に書いてあることです。

そこから先のことを、私がいろんな子どもたちを見てきた経験と照らし合わせま
した。基礎的な読解力が、読書量とも、勉強時間とも、塾・家庭教師・習い事と
も関係ないということ、私の見てきたことと一致します。

私の観察からは、これが読解力に関係しているだろうということがあります。

・自分の興味関心に基づいて、物事に取り組んでいる。

ことです。そうすると、物事はばらばらの情報の寄せ集めにならずに、意味を持
ったものになってくる。すでに文章にされたものをいくら追っても、情報が増え
るだけで、「意味」にはならないのです。「意味」は生きることそのものから生
じています。

意味あるものを追いかけていると、物事が意味を持ってきて、おのずと論理性も、
文のつながりもわかってくる。

ところが、本人にとって興味のない勉強を強いると、子どもはコンピューターと
同じような読み取りを始めるのです。つまりキーワードらしい言葉を拾い出して
は、つなげていくのです。

それと同じようなレベルだったら、コンピューターがやれるようになりました。
その程度の能力でできる仕事だったら、コンピューターに置き換えられてしまう
でしょう。人間でなければできないことをしなければいけない。

いま、ほんとに「ああ、そういうことだったのだ」という思いにひたっています。

これから、具体的な方法作りです。

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古山明夫

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