古山です。
人間として、子どもに教えるべき唯一のことは、「人を幸せにすること」だと思
います。
これは、実際に子どもを幸せにすることによって、教えます。言い聞かせて教え
るのではなく。
われわれがすることを、子どもはします。
子どもに「ああしろ、こうしろ」と言っていれば、子どもは親に向かって「ああ
しろ、こうしろ」と言います。
親が子どもを幸せにしていれば、子どもは親を幸せにしようとします。
教育するというのは、子どもを幸せにする贈り物をすることです。
それは、授乳することに始まって、その後も毎日、心地よい環境、食べ物などを
贈り続けているのです。
教えるということも、贈り物をすることです。「こんなおもしろいものがある
よ」「こんな美しいものがあるよ」「これを使うと便利だよ」という贈り物です。
子どもを幸せにすることが教育であると知っている学校があれば、素晴らしいこ
とです。
でも、「人を幸せにする」ことだったら、家庭でも教えることができます。たぶ
ん、学校よりじょうずにできるでしょう。
ディズニーランドに連れていくのもいいのですが、それより、家族の中で小さな
プレゼントの交換をしていることのほうが、幸せになれます。
ちょっと作ったおいしいもの。
ちょっと書いた「好きだよ」というカード。
ちょっと描いた絵。
こんなおもしろいものめっけたよ、と見せ合うこと。
親と子で、幸せにし合うこと学べたとき、教育は自然で楽しいものになります。
「人を幸せにすること」を知っている子どもは、どんな境遇になっても、生きて
いくことができます。
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