古山です。
いま、毎週算数を教えている9歳の子がいます。
本人が幼稚園も学校も嫌がったので、
発生的なホームスクールでやっているお宅です。
ほんとうにわかる教え方をしたいと思って、
の中ではこれがベストだろう、というテキストを使っていました。
なかうまくいきません。
公文の算数教室にも行っていたので、いちおうのことはできる。
っぱり掴んでいません。
その子と接しているうちにわかってきたのが、
っていることでした。気立てもいい、思慮深さもある。でも、
と手順を固めていくようなことが、すごく苦手なのです。
数タイルを置いていくのに、すぐ数え間違えるし、
筆算で、どこに書いていいのか、なかなか定着しない。
ある日、その子といてふっとひらめいたことがありました。「
トを使っていたらだめだ」ということでした。
すでにできているものを辿らせるのではいけない。
そこで、テキストを使わず、シュタイナー教育ふうに、
トに絵を描いていくことにしました。目の前で、
生成していくようにします。そうしたら、
「わかった」という感じが生まれるようになりました。
お姉ちゃんと弟の二人は、学校と幼稚園に行っています。
がりました。この子の個性だったのだと思います。
がったわけではなかった。
おそらく、この子が学校に行っていたら、
ます。自分は駄目な子だと、思い込んでしまう。
お母さんが、この子は小さいときから、
ていました。たしかにそうなのです。私も、
れる感じがします。
たぶんこの子は、結論で固めずに物事を見ることができる。
癒やされる感じがする。でも、
に合わない。
こういう、柔らかい精神の子どもに、何人か出会いました。
小さくなって生き延びていました。テストのふるいにかけると、
うようなことになってしまうのです。
でも、こういうタイプの人間もそのまま育っていないと、
ます。
この子は、そろそろお友達がほしい年齢になってきたので、
う話も出てきています。とにかく、
と本人で話がついています。
古山明男