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子どもの論理性

アメリカの公立小学校での、論理力のつけかたを紹介しているブログを読みまし
た。いつ、どこで、誰がの5W1Hや、文章構造の理解を小学校のはじめから教え
ているそうです。

学校で、このような授業を受けないと論理力がつかない、と信じている人は多い
と思います。

そんなことはありません。
たしかに、言いたいことを論理的に表現するために、ある程度は授業もできます
し効果はあります。しかし、それは枝葉末節のことです。論理的な表現を身に着
けることは、大人になってからでも可能です。

子どもが筋道だって考えられることは、もっと生活全体から生まれてくるもので
す。衣食住が護られ、暴力的なものにさらされていない、外界の出来事も内面の
出来事もすっと受け止められる。いざとなれば、助けを求めることのできる人が
いる。そのような秩序が大事なのです。

秩序というのは、物事があるべき流れで流れている、というような感覚なのです。
食べて、着て、生活をこなし、遊んで、寝て、の中に秩序があるのです。
学校や職場のような、自分の興味関心と関係なく時間割で区切られる生活が、秩
序であるとは言えません。

もう一つ、論理性を育てるものがあります。それは、物いじりです。積み木で、
小さなものの上に大きなものを乗せれば安定しない。長さが合わないものは嵌め
られない、というような当り前のことを当り前の感覚とすることです。その中で、
原因と結果を見て取る力、目的と手段の理解などが育っていきます。工作、手芸、
園芸、料理などあらゆることの中に、論理性があるのです。

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古山明夫

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