古山です。
昨年9月に「おるたネット」が主宰した、汐見稔幸講演会での、汐見氏の発言
からです。汐見氏は、白梅学園大学学長、東京大学名誉教授。
幼児教育で先行していることなんですが、幼児教育では、しばらく前から遊び
を中心に据えるという方針に変えています。
どれだけ遊びを面白くするか、どう遊びを発展させるか、遊びを充実させられ
るかどうかが一番の学びなんですって言われています。
なぜかと言えば、人間は、主体的に遊びを考える中で最も頭を使う。遊びの中
で工夫し、充実感を味わい、失敗すると「ちきしょう」と思ってまたチャレンジ
していく。
遊びの中で子どもたち同士が関わって、時にはけんかもしたりするけれど、他
人の想像力と自分の想像力を合体させたら、面白いことができるわけだよね。そ
ういう、一人でやるよりも、二人、三人でやったときのほうが面白くなるってい
うことを学ぶのも遊びなんです。
私も、この教育論がもっとも根本的なものだと思っています。幼児教育だけでは
ない、もっと年齢が上がっても、同じです。遊び心を主柱にした教育が、もっと
も人間性に深く根ざした教育だと思います。
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古山明男