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子どもの仕事

子供たちを見ていると、それぞれの子が自分の仕事を持っているのだと思います。

われわれは、特になにかのためでなく、それ自体のためにやっていることを「遊
び」とひとくくりにしてしまい、二義的な価値しかもっていないとしてしまいが
ちなのですが、そうではない。

生きることそのものが

なにかしら、その子がたずさえてきたメロディーがあります。

なにかしら、その子の踊り方がある。

なにかしら、その子が愛するものがある。

なにかしら、その子が創り出したいものがある。

なにかしら、その子が生きるべきストーリーがある。

そういう一人一人のクリエイティブなものに、知識、スキルが加われば、その子
の人生は実り多いものになっていくでしょう。

でも、知識、スキル、を強制し、その子が自分の歌を歌うことを忘れてしまうな
ら、何のための知識かスキルか、わからなくなります。

算数も国語も、役にたつものだとは思います。でも、子供たちが算数と国語の課
題をこなすために生きるようになるというのは、教育のもっとも大事なところを
忘れていると思います。

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古山明夫

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