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子どもに教えると親子げんかになる理由 2

古山です。

家庭教育の特徴は、お互いに距離が近くて、感情のこもったやりとりをしている
ことです。それが悪いということではありません。人間のもっとも教育されなけ
ればならないところに、手が届くということでもあります。

 

親が子どもに教えて、学校と同じようにはいかないことに、「考えさせる」こと
があります。

学校用のテキストを利用しながら、発問をし、考えて答えを出させようとしてい
ると、うまくいかないことが多いのです。教室内ですと、子どもがたくさんいま
すから、誰かが考えついて何かをいいます。ところが、親子でやっていると、子
どもから何も出てこなくて、そこでストップしてしまうことが多いのです。

親子でやっているのだったら、自分で考案させようとせずに、親がどんどんやっ
て見せたほうがいい。
たとえば、繰り上がりのある足し算をやっているとしたら、繰り上がった数を小
さく書いておくのを「ここに書いておくと、忘れないでしょ」と言ってやってみ
せます。

子どもはすぐ忘れたり、大きな字で書いたりします。そのとき「あ、そこちゃん
と書いて」と言葉だけで注意しないほうがいい。「こうだよ」、とまたやってみ
せるのです。言葉だけで伝えようとしない、やってみせて真似させる。これが、
人に何かさせたいときの、基本です。

やっているうちに、子どもは、「ああ、そういうことか」と掴みますし、そこか
ら「じゃあ、こういうふうにしたらどう」と考えることも多いものです。

やってみせて真似させることは、職場で新人に仕事を教えるときにも、大事な基
本になります。言葉だけで指示していると、どういうことなのか、なかなか伝わ
りません。あとで「教えたのに! なにやってんのよ!」になります。

「さあ、そこでどうするんだったけね」は禁句です。プレッシャーをかけている
だけです。

古山

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古山明夫

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