古山です。
子どもは、一人一人の歌をもっています。生まれたときから持っています。
いい教育というのは、どんな教育方法であるかに関係なく、それぞれの子ども
の歌が流れ出ている教育がいい教育なのだと思います。
この歌というのは比喩的な意味です。でも、実際に子どもが歌を歌いながら何
かをやっていることが多いです。自然に踊っていることもあります。
子どもが、フンフン、ランラン、と鼻歌を歌いながら、なにか工作をやってい
るとか、身体を動かしているとか、そんな様子をみる喜びがあります。
これは、子どもが食べ物を「おいしい、おいしい」と言って食べているのを見
る喜びと同じです。
教えるというのは、一つ一つが「こんな面白いことがあるよ」「こんな美しい
ものがあるよ」というプレゼントであるべきだと思います。
いちばん楽しい教育は、大人と子どものサプライズ贈り物合戦です。
悲しい教育は、子どもが、間違えないように叱られないようにと、ツジツマを
合わせるのに精一杯になっていること。
わびしい教育は、子どもが人の言うことに焦点を合わせなくなり、馬耳東風に
なっていること。
古山明男
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