古山です。
池谷裕二という脳科学者が、自分の娘の4歳までの成長を書いた
「パパは脳研究者」という本があります。
その中に、おもしろい一節がありました。
以前、ネズミの脳の研究をしていて気づいたことがありました。ネズミのひげ
にものが触れたときの脳活動をはかると、同じものに触れる場合でも、自ら積極
的に触りに言ったときは、他者によって触れさせられたときに比べ、10倍くらい
強い脳反応を引き起こすのです。能動的に行動する方が、脳が強く活性化する。
そんな脳の原理を知っているだけに、ベビーカーに乗って受動的に動かされるよ
りも自分の足で歩いて移動したがる娘に、できるだけ欲望通りにさせています。
そもそも脳は、自ら決断して、積極的に行動することによって成長しますし、
人間にとって能動的に動いたときの快感は、受動的な行動よりもずっと強いもの
です。
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古山明男