音楽会で、ホームスクールについて関心のある方、これから始めるかもしれない方とお話しすることが多かったので、ホームスクールの説明をしていました。
ホームスクールは、どんなやり方をしてもかまいません。
それぞれのご家庭の方針を大事にすべきです。
ただ、どんなやり方でもいいのですが、学校のように、達成すべき事を教科ごとに定め、そのための時間と教材を確保していくことは、やはり学校という場でないとできないことです。家庭が真似しても、なかなかうまくいきません。
学校教育の最大の欠点は、本人の動機を無視していることです。学校は優れた施設と教材、専従の教職員を人員を持っているのですが、子どもが消化吸収する率が低いのです。
家庭に向いている教育は、本人の興味・関心を大事にして、それを中心に援助していくことです。
家庭には、本人が取り繕ろわないのでほんとうの興味関心がわかる、自由時間がたっぷり確保できるという利点があります。
学校に引け目を感じる理由はありません。
もっとも基本的な方針が違うだけのことです。
アメリカには、ホームスクーラーが150万人いると言われています。平均学力は学校に行っている子どもたちより高いです。
私も、90年代からホームスクールの人たちの支援をしていましたが、大学進学率は、普通とだいたい同じくらいです。進学率より、その子らしい生き方ができるかどうかが、もっとも大事なことだと思います。
学校に行かないで育つ子どもたちをたくさん見て、字を書くのと、計算くらい、
ある程度教えたほうがいいと思うようになりました。
それを、賞罰を使って教えるようになっては、本末転倒です。
無理なく、楽しくやれる道を探してきました。ノウハウのかなりの蓄積はありますので、どんどん紹介していきます。
今作っている「おっちゃんのさんすう教室」のシリーズは、まだ幼児むけの算数基礎の部分ですが、大学入試級のところまで、センスのいいものを作りたいと思っています。
古山