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面白がりの燃料補給

ホームスクールは、どんなやり方をしてもいいのですが、自宅で親が教師になっ
て教えきるようなタイプは、ふつうはできっこないです。

子どもはいろんなものを面白がります、やりたがります。それとダンスを踊りな
がら、楽しく日々を送ってしまう、というのが一番やりやすいです。

子どもが面白がり、やりたがるエネルギーに満ちていれば、いろんなことが自然
に起こるものです。そのエネルギーについて、こんなことを体験しています。
私は、子どもと遊ぶのが好きなもので、親類や知人の子どもがおじちゃんと遊べ
るのが無上の喜び、ということによくなりました。そうしますと、夏休みなどに
「おじちゃんちに泊まりがけで行っていい?」、「いいよ」ということになって
子どもがやってきます。

初日は、いいのです。サイコー。

ところが、二日目になると、子どもが何かしら元気がなくなります。次から次へ
と遊びが湧いてきたのが、どうも途切れて、「何しようか」という感じになる。
ノリが悪くなる。

1回だけではなく、そうなる。どうやら、特定のまずいことがあるためではない。
(夜遅くまではしゃいで、寝不足気味になる、というのは共通していそうです
が)

そういうノリが悪くなった状態の子どもを見て感じるのが、「ああ、この違いの
部分が、親と家庭の力なんだ」ということでした。

親は、平常の毎日を送っているだけです。食わせ、着せ、寝かせています。子ど
もはなんだかんだと絡みついたり、じゃれたり、ブー垂れたりしています。この
日常の中に魔法の力がこもっているのです。
ここから切り離されると、子どもの「面白がり」の燃料がプツンプツンしてきま
す。

「ネェー」といって子どもが親のところに、毎日やってくるものです。なにかし
てくれ、というときもあるし、甘えるときもあるし、ストレスを発散させるとき
もあります。
これが、すごく大事なんですね。この状態のときは、子どもは地のままで生きて
います。

おじちゃんのところに来たときは、それはできない。なついているし、楽しいこ
とはたくさんあります。でも、「ネェー」の絡みつきは、やらない。やはり、他
人なんです。

私は「面白がり」の燃料補給、と呼んでいるのですが、ようするに親が養育して
いる部分です。それぞれの家庭には子どもを包み込んでいるゼラチンのようなも
のがあります。その中で衣食住をサポートしてもらっていることと、「ネェー」
を言えることなんです。
これが、ほんとうは、とてつもない宝物なのだと思います。

古山明男

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古山明夫

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