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教室に閉じ込められた狩猟採集民

古山です。

子どもは、工場と事務所の時代に投げ込まれた、狩猟採集民なのだ。
生きるための練習をしたくてしょうがない。それでよく遊ぶ。

学校にいるときの姿は、教室に閉じ込められた狩猟採集民なのだ。

そう理解したら、子どものやることが見えてきました。
このことを、学問的にも裏付けようと思って、狩猟採集時代の生活がどのような
ものであったかの本を取り寄せているところです。

昨日会っていたある男の子は、今は高校生ですが、自主保育育ちです。
学校に上がる前に、罠を仕掛けて、カラスを捕まえたそうです。みんなが「カラ
スは、賢いからつかまらないぞ」というので、じゃあ、捕ってやろうという気に
なったそうです。

その子は、中学で、なんにも勉強していなかった。授業の最初の5分で教科書を
読めばわかってしまう。あとは、先生に気がつかれずにマンガを読んだり、眠る
工夫をしています。テストをすれば、成績はすごくよかった。

親は「ただの偏差値秀才にしたくない」という方針でしたので、私が教えていま
した。実際にやっていたことは、勉強プレッシャーに負けないよう、いっしょに
遊び抜くことでした。ある程度の年齢になって、本気でおもしろい仕掛けを作ろ
うとすると、どうしても物理や化学、地理や歴史などの知識は必要になります。
そういうときに、教え込むのではなしに、大人の知識や技術を応用して見せ、と
きには使いこなせるように手ほどきしてやると、すごく尊敬してくれました。

いま、ユニークな高校に行って、ユニークな生活をしています。

その子が、待ち伏せをするのが大好きでした。門のかげ、通路の曲がり角などに
隠れて「わっ」とおどかしてきました。

こういう子は、机に向かわせ、勉強ばかりやらせていると、伸びないです。
この子が特別なのではなくて、子どもは、自分で考え、自分で工夫するのが大好
きです。

古山

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古山明夫

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