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子供は育つ

古山です。

 

子どもの遊びはどういう意味を持つのでしょうか。子どもはどういう遊びをした
がるのでしょうか。

子どもの遊びは、人類が狩猟採集の生活をするのに必要な能力が、自然に身につ
くようにしている仕組みなんだ、と気がついたら、子どもの遊びのことが「なる
ほど」とボロボロとわかってきました。

人類は、木から下りて、知恵と道具と協力によって、生き延びるようになりまし
た。それが400万年くらい前だと言われています。その400万年に間に、知恵を働
かせ、道具を使いこなし、協力する関係を作ることは、本能的にできるようにな
りました。大人がとりわけ教えなくても、子どもたちがおもしろがってやりたが
るようにできています。

大人がすることを見ていたり、手伝ったり、大人と遊んだりするうちに、必要な
能力が身につくようになっているのです。

典型的なのが言語の習得です。言葉を使う大人といっしょに暮らしていれば、言
葉を使いこなせるようになります。

判断力も、いろんな道具を使いこなせることも、協力関係を作り上げることも、
大人と生活しているだけで、できるようになります。
人類は、長らく、この自然学習システムで次世代を育ててきました。

それに比べて、農業時代の起源は約1万年前、工場や事務所で生きるようになっ
たのは、産業革命以来300年です。

狩猟採集の生活に遺伝的に適応している人間という生物に、退屈に耐え、勝手に
動かず、命令に服従せよ、ということを覚えさせなければならない。それが、現
在の学校の主たる任務です。「いま、給料をもらえる人間に育てる」ことに目が
いきすぎていて、人間の性質をよく知っているとは思えません。
学校のすべてが悪いとは思いませんが、現在の学校だったら、無理してまで行か
せる必要はありません。

賢く、器用に、愛を持って生きることだったら、学校に行かせなくても子どもは
育ちます。子どもと生活を共にし、子どもをかまっていればいいのです。

子どもの遊びの中には、ものすごい知恵が隠されています。

子どもはこんなことをしたがります。

状況判断、戦略を立てる
道具を作り、使いこなす
何がどうなっているかを知りたがる
住まいを作ろうとする
言葉に熟達する
気の合う協力できる仲間を作る
生き物を育てる

どれも、とてつもないことです。

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古山明夫

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