古山です。
遊びの理論をまとめようと試みています。
遊びには伝染性があります。誰かが楽しく遊んでいると、ほかの子どももやりた
くなるのです。
2歳の子でも、これは普通に見られます。
2,3歳の子どもたちが、おもちゃの奪い合いでけんかになることがしょっちゅ
うあります。親は、「人の物を奪ってはいけないことを、いまからしつけなかっ
たどうなることか」とハラハラするのですが、これは、まったく心配いりません。
自然解消します。
「ほかの子が、とても楽しい思いをしている。自分も味わいたい」それだけなの
です。2,3歳では、他人の状況まで読めないというだけのことです。「自分も
味わいたい」は、向上心と言ってもいいです。これが、学習の基盤なのです。
遊びには、大きくわけて、一人遊びと集団遊びがあります。どちらも伝染性があ
ります。
いまでは、本、雑誌や、ネットなどでも伝染します。
「おもしろいことをやってみたい」
これが、学びの動機です。
いまの学校教育が、この大事な大事な動機を、無視しています。
だもので、ムチとにんじん、「将来は?」という脅しを持ち出さなければならな
くなるのです。
*************************
古山明男