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家事分担

古山です。

ホームスクールをやっていて、子どもに年齢に応じて家事の分担を求めるのは、
大事なことだと思います。

道徳意識も、事物の性質も、お説教で教えるのではなく、よりよい生活、よりよ
い人間関係を作り出そうとするところから生まれるのだと思います。

今自分が子どもとホームスクールを始めたら、子どもに家事の分担を求めます。
おもしろ半分でやれるようにしますし、結果をとやかく言うつもりはありません。
でも、生活することを喜びとできることは、人生最大の幸福だと思いますし、教
育はそのためにあるのだと思います。。

甥とホームスクールを始めたとき、自分の心づもりでは、遊びと、家事と、芸術
活動の三つを柱にしようと思っていました。
ところが、ところが、だったんです。

そのうち、甥の遊びはかなり充実していましたが、家事を甥に分担してもらうこ
とは実現しませんでした。芸術活動もほとんどできませんでした。

家事分担が実現しなかった理由はいくつかあります。
私が、たくさんの仕事を抱えて、ものすごく忙しくて、手ほどきしている暇がな
かった。
私が独身で、父親と同居していましたので、最低限の家事は父がやっていて、私
は自分の仕事に専念していました。父はホームスクールに文句は言わなかったけ
れど、深い理解があるわけでもない。そこに、「家庭での教育が・・・」うんぬ
んで甥にも家事をやらせろと割り込み、責任分担体制を作るのが難しかった。

けっきょく、私と父が、お互いに干渉しあわずにマイペースで暮らしていたのが、
裏目に出たというところです。甥といっしょに料理を作る生活をしたかったので
すが、私がとにかく忙しい。そこに、父が孫のことが可愛くて、毎食、お弁当を
買ってくる。母親(私の妹)が頻繁にやってきては、おかずの作り置きをしてい
く。1食分はケイタリングサービスを使っていたので、自動的に届く。
そんなふうなので、食べきれないものがたまっていく生活でした。

父も妹も、甥のことが可愛くて面倒を見たくてやっています。それに文句をつけ
るのもはばかられるものですから、そのままにしていました。

それに、私は自分でやりもしないことを他人にやらせるのを恥としているもので、
甥に家事をやれとは言えない。
甥に対して生活に関してうるさいことは言わない。もしやらせたいことがあるな
ら、まず自分がやってみせる、という主義でした。そうしたら、私自身が塾の仕
事と、研究・執筆でほとんどすべての時間を使っていて生活に手が回っていない。
その上、私の中で読書とゲームは家事より優先度が高い。そうしたら、甥に対し
て生活面をとやかく言える立場ではありません。

そんなふうだったのですけれどね、今だったら、私は甥にも父にも言葉を尽くせ
るように思います。こんなふうに。

人間がね、自分の食べ物を自分で作り、服や住み家を作ってきたから、人間は知
恵がついて、いろんなことができるようになったんだ。自分の生活を作るのは楽
しくできるよ。それに、きみに手伝ってもらえると、ほんとうに有り難いんだ。
いっしょに、ここのうちの生活を作っていこうよ。

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古山明夫

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