古山です。
Mさんと、ちょっとシュタイナー教育について、やりとりしていました。
シュタイナー教育には昔から関心があって、本を読んだり授業を見学させてもら
ったりしています。
授業を見せてもらうと「これって、子どもが自然にやりたがることを、大人がか
らんで体系的にやっているんだ」と思うことが多いです。
シュタイナー教育は、子どもの知性的な学びを急がない。それは15歳以降でよい。
それまではイメージ豊かに、芸術的に教えることが大事だという。
これは、子供達が何をおもしろがり、何をつまらながるかを見ていると、その通
りだと思います。
自分の私塾でシュタイナー教育的なことをやろうとしたこともあるのですが、現
実的ではないのでやめました。それは、シュタイナー教育を本格的にやるには、
繊細なものに対するアンテナと、人の言うことを傾聴することが必要なのですが、
そういうものを作るところから始めないと、シュタイナー教育の具体的な内容に
は入れないためです。
週に1回の私塾では、この基盤を作りたくても無理なことでした。ちょっといい
香りをかがせることしかできませんでした。
でも、シュタイナー教育で、これは何教育をやっていても役に立つというものが
ありました。それは子どもの発達の7年周期です。実際に見てきた子どもたちと
よく一致します。
7歳までは、身体、感覚、意思を育てる。子どもに模倣させることが大事。
14歳までは、感情、美醜、善悪感などを育てる。子どもが信頼できる大人がい
ることが大事。
15歳から、知性的なものが中心になる。道徳的なものを言葉で伝えてもよいの
はこのころから。親より仲間が重要になってくる。
21歳 ほんとうに個人としての大人になる。
現実問題として、7歳の変化は内面的なものが中心で、外から見ていてわかりに
くいです。外から見える変化が大きいのは9歳です。それまで親と見えないヘソ
の緒でつながっていたのが、ここで切れます。
9歳の変化のほうが大きいからこれに対応すべきだということは、外国のシュタ
イナー教育関係者の間で言われるようになっているそうです。
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