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詰め込み教育について

詰め込み教育について、シュタイナーが的確なことを言っています。

 大学では、学生が試験のために知らなくてはならないことを、2,3週間で習
得させます。つまり、もっとも必要なものを詰め込むのです。そのような詰め込
みが最悪なのです。小学校でも詰め込み教育が行われるようになると、その害は
想像を絶するものになるでしょう。

 詰め込み教育の本質は、心魂つまり存在の最奥の核と、詰め込まれるものとの
結びつきがまったくないことです。心魂は詰め込まれる内容に、関心を持てない
からです。学校の生徒たちは、「覚えたものを、すぐに忘れられたらいいなあ」
と言っている始末です。

 習得したものをしっかりと自分のものにしたい、という気持ちがないのです。
人間の心魂と自分が習得するものとのあいだに、興味の絆がわずかしかないので
す。

 その結果、活動的に公的生活に関わることができなくなります。詰め込まれた
ものが、自分の職業の課題と内的に結びつかないからです。心魂が、頭の活動か
ら遠く離れているのです。

「人間の4つの気質」R・シュタイナー 西川隆範訳 風濤社 p62-63

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古山明夫

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