・社会性について

 

私たちの経験からすると、在宅教育での社会性は、学校よりよく育ちます。子どもたちはものおじせず、仲間つくりが上手です。形式ばったうわべだけの礼儀作法を身につけることもありません。

米国でのある実験がテレビで放映されたことがあります。学校に行っている子どもたちと、ホームスクーラーたちを、それぞれ別な部屋に集めて同じ遊具を用意し、自由に遊ばせるものです。
学校に行っている子どもたちの間では、仲間はずれができていました。いっぽう、ホームスクーラーたちは、みんなが参加して遊んでいました。
同じようなことを、私たちも経験しています。私たちの子どもたちが集団で遊んでいるとき、すうっと見知らぬ子を受け入れていくのです。

強制的に子どもたちを集める学校では、子どもたちは心の中に壁を作って、他者の侵入を防ぐことになりがちです。仲間か、そうでないかに敏感になり、嫌な奴を排除しようとする働きが強くなるのだと思われます。

学校で居場所がなくなった子どもたちは、しばらく恐怖や不信に捕らえられ続け、友だちの世界に溶け込めないことがよくあります。それは、学校との関係でそうなったのです。ホームスクールの特質ではありません。

親が普通の社会生活をしていれば、それが子どもたちに伝わっていくものです。子どもがどのように社会と関わっていくかは、個性による違いが非常にありますので、標準のようなものを求めるのが非常に困難です。しかし、家庭の中で人間尊重がしっかりしていれば、その原理を使って子どもたちが社会に出られるものです

子供たちは図書館の司書さんたちと仲良くなります。自分が興味を持ったことをしている人のところへ行って、あれこれ尋ねている子供たちがいます。尋ねられた人はうれしいに決まっています。子供がそこに弟子入りしてしまうこともあります。ホームスクーリングの子供たちの多くは趣味のサークルやボランティア活動に積極的です。仲間ができることがうれしいのです
あるアメリカの青年はこう書いています。
「ホームスクーリングは孤立主義ではありません。むしろそれは、現実的で多様で生き生きとした外部の世界とのつながりなのです。それは新鮮な空気を吸い込むことです。‥‥たとえば僕は14歳のときに無線に熱中して、そこで電気理論を学びました。僕は数学を現実的なものにするチャンスに恵まれたのです。一方、僕の同年たちは、黒板にチョークで書かれた方程式がつまらなくて現実的ではないことを嘆いていました。無線の趣味を通じて僕は世界中の人々と友人になり、また地元のクラブの人と友人になりました。学校に行っていたら、これらの人々とは出会えなかったでしょう」

ホームスクールをする親たちは、地域で連絡を取り合って、情報を交換し合ったり、子ども達の交流の場を作ったりしています。

 

→ 世間とは違っていることに勇気を