子どもがどのように数を数えられるようになり、計算をできるようになるか、か
なりの研究がなされています。
多くの子が、独自の数え方と足し算引き算を編み出します。
だいたい4才で、物の数がわかり、数えられるようになるそうです。
その数え方は「いち、に、さん、し....」とは限りません。身体の部位に対
応させることが多いようです。
昨日聞いた話では、ある子は「め、め、はな、くち」という数え方をしていたそ
うです。
私の知っているある子は、2、4,8、16という数を用意して、それですべて
の数を表そうとしていました。一人で勝手に2進法にたどりついています。
これは、コンピューターに使われている体系で、合理的ということからすれば、
われわれがなじんでいる10進法より合理的です。
ある子は、独特の筆算方法を発明していました。(ちょっと私にはよくわからな
かったのですが)
指を使う方法は、広く見られます。
指を使うことを禁じることもありますが、その必要はありません。より速い方法
があるということに、自分で気がつくことに意義があります。
ホームスクールだからできる算数教育法は、この子どもが自然にやっている数え
と計算を尊重することです。
もし、お子さんがなにやら不思議な数え方や計算をしているのに気がついたら、
ぜひ記録しておいて、私に教えて下さい。
日本で、まだそういう研究がないのです。(諸外国には、かなりあります)
そのため、学校で教えないと、子どもは算数ができるようにならないと信じられ
ています。
そんなことはありません。
むしろ、学校の体系を押し込まれ、マルバツをつけられるため、自分の感覚で数
を捉えることができなくなった子どもたちがたくさん生まれているのです。
もちろん、現在の算数のシステムを理解してもらうことも大事なのですが、慌て
る必要はありません。それより、自分の理解と納得から切り離されないことです。
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古山明男