サバイバルモード

 

古山です。

「サバイバルモード」という概念に出会い、なるほど、と納得しています。
生物が緊張、警戒している状態のことです。
脳の基本的生存を司っている部分で起こり、考えだけでコントロールするのは困
難です。

「ある生物がサバイバルモードにはまり込むと、目に見えない相手を撃退するこ
とに精力が注がれ、養育や世話、愛のための余裕がなくなってしまうわけだ。

私たち人間にとって、それはこういうことを意味する。すなわち、心が目に見え
ない攻撃から自らを防御しているかぎり、私たちの最も緊密な絆も脅かされると
ともに、想像したり、計画を立てたり、遊んだり、学んだり、他者の欲求に注意
を払ったりする能力も損なわれてしまうのだ」

(『身体はトラウマを記録する』ベッセル・ヴァン・デア・コーク p126)

急性症状を示す不登校の子どもたちは、この状態だと思われます。

この『身体はトラウマを記録する』によれば、修復には、基本的に3つの方法が
あります。(大人の場合)

1他者と話し、つながり、トラウマの記憶を処理しながら、自己に何が起こって
いるか知って理解する。

2不適切な警告反応を抑制する薬を服用したり、脳が情報をまとめる方法を変え
るような他の技術を利用したりする。

3トラウマに起因する無力感や憤激、虚脱状態とは相容れないと身体の芯から感
じられる体験をする。
このどれが最適かは、やってみないとわからない。
著者が治療した人の大半は、一つの方法だけではうまくいかなかった。

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古山明男

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