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傷を癒すこと

古山です。

大人たちは、多くの心理的な傷を負って生きています。

子どもたちもです。

傷に応じて、私たちは、防御的になり、あるいは攻撃的になり、あるいは鈍感・
無関心になります。

私たちは、自分の傷を癒すことができるでしょうか。
子どもたちの傷を癒すことができるでしょうか。

子どもたちがこれから傷を負わずに生きることができるようにしてあげられるで
しょうか。

これは、子どもが交通事故に遇わないように教えるのと同じくらい、重要なこと
だと思います。

教育とは、幸せに生きることを教えることだと思います。
教えるというより、子どもと共に発見していくことです。
子どもたちは傷を負ったとき、親のところにやってきてグジグジします。それに
なんとなく対応したり、あやしたり、撫でてやったりしているうちに、なんとな
く収まります。
あのとき、いったい何が起こっているのでしょうか。
あのような温かい気遣いを、私たちは自分にできるでしょうか。

動物や植物に触れたとき、人の心に触れたとき、なにかを心を込めて作ったとき、
人間の中の善なるものに触れたとき、その他いろいろな触れ合いで、私たちは癒
されます。
傷を負うというのは、痛みに耐えかねて、縮こまることですから。
癒すものは、いたるところにあります。

癒すものは、
祝祭の気分。ちょっとした誕生パーティ、クリスマス、お正月。

虚栄や偽善を見抜くこと。賞罰の浅薄さを見抜くこと。「あれは違う」と思うこ
とができれば、心の傷は負わずにすみます。

雨の中ではしゃぐこと。

楽しいスポーツ。

落ちる雪の一片一片を見つめること。

おいしいものを作ること。

そのほか、たくさんのこと。

あ、それから、楽しいものを差し出しても手を出さない者への気遣い。
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古山明男
Akio Furuyama

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古山明夫

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