古山です。
子どもは遊びで育ちます。子どもたちが遊びの中で見せるあのエネルギー、創意
工夫。すごいですね。これこそが一人一人の生きる力であり、また、社会がもっ
とも必要としているものだと思います。
では、遊びとはなんでしょうか。
いろいろな面から捉えることができます。でも、もっとも大きな要素は、結果を
云々されないことです。
われわれでも、「遊びでやっている」ことは、収入とも関係ない、地位・評判と
も関係ない、やりたいからやっているだけのことを言います。
結果を心配せずに、思いっきりなんでもやってみることができる。それが、子ど
も時代です。
評定されない、結果を問われない、自由に試行錯誤できる、それが遊びです。子
ども時代は、好奇心と遊び心の時代なのです。
遊びのこの性質を知れば、賞罰がいかに破壊的か、理解できます。
教育するというのは、評定から自由である場を作ってあげることです。
子どもは、評定されそうになると、逃げていきます。それが当たり前なのです。
評定の中に組み込まれた子どもは、創造力を失い、劣等感や優越感にとらわれる
ようになります。
もちろん、子どもたちはやがて、結果に責任を持たなければならなくなります。
そういう教育も必要なことでしょう。でも、結果を問う教育は、15,6歳くらい
からだろうと思います。そのくらいから、身体も心も大人になっています。
スウェーデン、デンマークなどは、13歳までの試験を禁止しているそうです。
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古山明男