古山です。
学校の算数は、硬すぎるし、おいしくない。
もっと、親しみやすく美しいものにできるのに、と思っています。
アロマスプーンのMLとホームページを借りて、生活の中での発見と工夫である
ような算数を作り出そうと思っています。皆様のご協力をいただければありがた
いです。
長年私塾をやっていまして、子どもたちがどのように落ちこぼれるか、目の当り
にしてきました。子どもたちのせいではないです。
学校の算数は、次々と飛ばなければならないハードルのようなものとして構成さ
れています。最近の教科書は、きれいな絵がたくさんあって、見た目はいいです。
でも、本体は石でできています。
親が子に教えると親子げんかになりやすいのですが、そのときは、算数を教えて
いることが多い。
これは、学校で教える算数の体系のほうに原因があります。算数を、規則とその
実行に要約しているためです。「なぜ、どうして」を子どもに伝えるのが、非常
に難しいのです。
「くもん」とか「らくだ」とか、学校外の算数の体系もあります。それぞれに工
夫があり、お金をとって経営が成り立つだけのことはあります。でも、もとの体
系は、学校の算数です。根は同じ。
同じようなのがベネッセが送ってくる算数教材。けっきょく、反復練習のやらせ
方の味付けを工夫しているだけ。せっかくお金を払ったのにね。
マンガも、ロクなのがない。いちばんマンガにしなければいけないところが、か
み砕いてない。数式がいきなり出てきて、博士が現れて説明してる。
(先日紹介した「おばけ学園」は、出色のできばえです。大事なところをマンガ
にしている)
どういう新しい体系を作りたいかというと、算数をやるというのは、次のような
ことをすることだとして、子どもといっしょにやっていくのです。
〇 数える
〇 まとまりを作って数える
〇 長さをはかる。
〇 重さをはかる。
〇 水の量をはかる
〇 みんなで同じにわける
〇 時間をはかる
〇 面積をはかる
〇 体積をはかる
〇 はんぱな量をあらわす(小数、分数)
〇 速さをあらわす
〇 平均を知る
いずれも、生活の中にあって、私たちが使いこなしているものです。
何気なく使っているものが、じつは人類の知恵の結晶であることがわかります。
それを、子どもと一緒に見つけ、使いこなし、伝えあう。あるいは遊びのタネに
していくことができます。
もちろん、学校の教科書でも、くもんでも、ちゃかちゃかとこなす子どもたちは
います。それはそれで、けっこうなことです。でも、こういう生活算数のほうが、
おもしろいし、深いところで身に着きます。
学校の算数は、筆算が的確にできるようにすることに、膨大なエネルギーを費や
してしまいます。でも、かえって落ちこぼれをたくさん作っています。
家庭でやる算数は、意味さえわかったら、あとは電卓を使ってしまえばよい。筆
算はオプションです。
それぞれの詳しいこと、まとめていきます。あまりダラダラやってもいいものが
出来ないので、年内くらいには、大筋は作ってしまおうと思っています。