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遊びの中に宝がある 2

古山です。

シュタイナー教育の授業をいくつか見せてもらったことがあります。そのときの
私の感想。
「子どもの発達を大事にするということは、遊び感覚を大事にすることなんだ」

見せてもらった算数の授業では、みんなで森の中に散歩に行くんだ、と数を数え
ながら輪を描いて歩いていました。歩くことで、数を身体に刻み込んでいる。こ
れが、お芝居気分です。何歩おきかに手を打ってリズムを取り、掛け算の基盤を
作っている。「あ、あそこにサルがいた」なんて指さす。

フォルメンの授業では、線を描いているうちに、線が波になったり、くるくる回
ったり。楽しいじゃない、これ。

シュタイナーの教育論を読むと、人間はこのように発達するからこうするんだ、
という硬いことが書いてあります。それは、大人のための説明なんですね。
実際の授業を見て、「なんだ、そういうことか。意味のあることは、遊び感覚に
なるんだ」と思いました。

子どもが発達経路に沿ったことをしていれば、やっていることを面白いと感じる。
これは、身体によい食べ物をおいしいと感じるのと同じです。

シュタイナー教育の独特なところは、「おもしろい」だけでなく、「きれい」と
子どもが感じることを大事にしていることだと思いました。

公立学校でよくある、「つまらないことでも頑張れるようになる」ことを教育目
標にするのはよろしくないと思います。子どもの中の大事な感覚が壊れてしまい
ます。

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古山明夫

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